意外と知られていない旧正月文化!韓国/中国の旧正月を比較!2023年の旧正月はいつ?過ごし方や必ず食べるものとは?
みなさんは、「旧正月」という言葉を聞いたことがありますか?
日本では「お正月」文化というものがありますが、お隣の国、韓国や中国でも「旧正月」という文化があるんです!
そこで今回は、身近な国の文化なのに意外と知られていない韓国や中国の「旧正月」の過ごし方や時期などを詳しくご紹介します♪
日本の正月文化と似ている部分と全く異なる部分など、新たな発見が見つかるかもしれません!
ぜひ、「旧正月」文化を知り、韓国や中国をより身近に感じていただけたらと思います(^O^)
旧正月とは?
みなさんは、「旧正月」という言葉を聞いたことがありますか?
世界には、日本人が年始にとっているお休み期間を2月前後にとり、 新年のスタートを改めてお祝いする国が多く存在します!
実はこのような国々がこの時期にお祝いするのが「旧正月」♪
旧暦でみた時のいわゆる元旦(1月1日)をここで迎え、 日本でいう「お正月」を過ごすこととなり、身近な国では韓国や中国などが 、今でもこの旧正月を大事にしているんです^^
では、なぜ日本と韓国や中国のような身近な国々でこのような違いがあるのでしょうか?!
日本にはあまり馴染みのない風習である「旧正月」を祝う風習。
特にアジア圏の国々に今でも多くみられ、日本はアジアの中でも旧正月のない珍しい国!
ですがこの文化、暦が大きく関係しているのだといいます(*´꒳`*)
日本でも実は、旧暦を用いていた時代は同じように「旧正月」に 新年をお祝いしていました!
しかし明治時代以降、海外の国々との交流が盛んになると、
この時すでにグレゴリオ暦(=新暦、日本の今の暦)を用いていた欧米の国々と、
旧暦を用いていた日本とでは日にちにズレが出てくるようになりました 。
そこで明治5年から、”世界基準に合わせようと”日本も新暦を使うように変わり、 そこから自然と、旧暦時代にお祝いしていた「旧正月」も日本ではお祝いしなくなったのだといいます!
旧正月の風習は、海外との交流や1年の日にちの数え方が大きく関わっているということがわかりましたね♪
それでは、現在でも旧正月の風習が残る国々はどのような旧正月を 過ごしているのでしょうか??
今回は韓国と中国を例に見ていこうと思います^^
【韓国編】意外と知らない?!旧正月文化をご紹介!
韓国語で「설날,설(ソルラル、ソル)」と呼ばれる旧正月♪
この時期に韓国旅行に行くと都市部のお店は開いていない?!とも言われるほど、
韓国ではおめでたい国民のお休み期間と考えられていますが、韓国の方々は一体どのような過ごし方をしているのでしょうか?
2023年韓国の旧正月はいつ?
実は年によって迎える時期が異なる旧正月!
2023年の韓国のソルラル・旧正月スケジュールは以下の通りです♪
1月21日(土)〜1月24日(火)
今年は4日間のお休みがあるということで、 旧正月のお休みの過ごし方を早速みていきましょう!
過ごし方とは?
韓国のソルラル・旧正月では、新年をお祝いするため家族みんなで集まって 一緒に食事をしながら、団らんを楽しむスタイルが一般的だといいます♪
特にこの期間になると、国民は故郷に大移動!
もちろん、日本の休暇と同じように連休を利用して海外旅行に行く人々もいますが、
できるだけ国内で家族と一緒に過ごそうとし、 人々の流れは、観光地や大都市に向かう方向よりも地方方面への流れが多くなるのだそう!
故郷に住む家族や親戚の人々に会いに行く一番大きな理由は、 「新年の挨拶を行うため」。
これは、日本のお正月文化と大きく重なる部分になりますね( ´ ▽ ` )
韓国では、세배(セベ)と言って、自分よりも目上の家族・親戚や、普段お世話になっている人たちに新年の健康をお祈りする挨拶を行う風習があります!
その様子がこちら!
男女で挨拶の仕方が若干異なり、このように子供達も挨拶をするのが세배(セベ)♪
新年の挨拶をし、家族みんなで集まって団らんを楽しみながら過ごすのが韓国スタイルであることがわかりましたね!
まさに、家族を何よりも大事に考える韓国文化が表れているとも言えそうです♪
次はソルラル・旧正月に登場する伝統的なものはどんなものがあるのかみていきたいと思います!
旧正月に登場するものたち(食べ物、準備するもの etc)
食べ物「떡국(トックク、トック)」
ソルラルに韓国人たちが必ず食べる食べ物「떡국(トックク、トック)」!
旧正月の定番料理で、日本がお正月にお雑煮を食べるのとよく似ています♪
日本のお餅とは違って薄切りになった弾力のあるお餅が入ったスープで、 韓国の伝統料理であるトックク!
お肉や卵、ノリなどが添えられていることが多く、作り方は意外とシンプルな料理になります^ ^
また韓国では、「トッククを一杯食べてみんなでひとつ歳をとる」 という意味があるのだそうです♪
服装「설빔(ソルビム)」
ソルラルに準備して着る正装、「설빔(ソルビム)」!
いわゆるお正月に着る晴れ着のことで、着物のように今では機会がなければ着ることの少ない伝統衣装の一つなので、
小さな子供達にかわいく着せてあげたり、新年のイベントのように着ることが多くなっているようです♪
贈り物【세뱃돈(セベットン)/설 선물세트(ソル・ソンムルセット)】
・세뱃돈(セベットン)
日本でいう「お年玉」のこと。
韓国の子供達も、新年の挨拶세배(セベ)を終えると、祖父母や親戚の大人からもらうのだそう♪
日本と形式がとてもよく似ていて不思議ですよね!
また韓国ではお金を稼ぐ大人になると、両親や祖父母に逆にお金を渡すことが多いのだとか!
・설 선물세트(ソル・ソンムルセット)
こちらも日本とよく似ていて、韓国にも日本でいう「お歳暮」を贈る習慣があります!
特に、食べ物のプレゼントが人気で、韓牛(ハヌ)をはじめとするお肉、高麗人参、韓国海苔のセットや調味料セット、スパムなどの缶詰セットなど、
韓国料理でも定番の食べ物たちが贈られることが多いのだそう♪
【中国編】日本や韓国との違いは?中国の旧正月をご紹介!
中国語では春節とかいてチュンジエと読む中国の旧正月!
中国では、年が明けた1月1日よりも春節がより盛り上がるといいます♪
また、年越しのお休みよりも長い一週間の連休になるということで、中国ではまさに国民の一大イベントと言える期間!
中国の方々はこの期間をどのように過ごしているのかをみていきましょう!
2023年中国の旧正月はいつ?
中国の旧正月、春節も毎年日にちが異なるといいます!
2023年の中国の春節・旧正月スケジュールは以下の通りです。
1月22日(日)が春節当日、
1月21日(土)〜1月27日(金)が春節の連休期間になるそうです♪
韓国の旧正月の連休は4日間でしたので、中国のほうが長くお休みをとることになりますね!
過ごし方とは?
日本で2月前後に急に中国人観光客が増え、爆買いや団体ツアー一行を目にした方もいるのではないでしょうか?
そのため春節には海外旅行などをエンジョイしているイメージかもしれませんが、実際には家族みんなでおうちでお祝いすることが多いといいます♪
中国人にとって春節は長いお休み期間であるのはもちろん、一年で一番大事にされている国民の一大イベントだからなんです!
また中国では、この春節のお休みに大勢の国民たちがあちらこちらに移動して帰省するため、この様子を民族大移動とも表現しているといいます♪
土地の広さ&人口の多さで、中国ならではの旧正月の様子が少し想像できちゃいますね(*^ω^*)
では、日本では想像できない?!中国の旧正月ならではのものたちとは、一体どのようなものがあるのかも見ていきましょう♪
旧正月に登場するものたち(食べ物、準備するもの etc)
食べ物「年夜飯」
春節の食卓に並ぶ料理、「年夜飯」。
中国では昔から奇数よりも偶数を縁起の良い数字だと考え、偶数のたくさんの料理たちが食卓にずらり♪
ここからは代表的な春節の食べ物を3つご紹介します!
①餃子
日本で大晦日に年越しそばを食べるように、中国では大晦日に家族全員で餃子を食べます^^
中国では、「餃子(中国では交子)」の「子」の文字が昔から23時〜25時の時間帯を表すとされていて、
日付が変わる時間帯、つまり古い年から新しい年に変わる年越しの意味で餃子が食べられているのだとか!
また、餃子の形が昔の中国のお金の形に似ていることから、金運アップの意味も込めて家族みんなで「年越し餃子」を食べるそうです♪
②魚料理
「魚」という漢字の発音「Yu」と、「毎年余裕のある生活が送れますように」という意味のある中国の四字熟語「年年有余」の「余」の発音「Yu」をかけて、
縁起のいい食べ物だとされています!
③お茶&ひまわりの種(ナッツ)
炒ったひまわりの種は中国の定番のおやつで、食後のお口直しとしてお茶と一緒によく食べられるのだとか!
人気の旧正月番組「春節聯歓晩会」
中国にも、日本のように新しい年を盛り上げる番組があります!
それが「春節聯歓晩」♪
日本国民の大晦日の代表番組「紅白歌合戦」のように、歌で盛り上げたり、さらにはお笑い、スピーチ、ダンスなどジャンルを問わず芸能が披露されるそうで、
出演芸能人たちも誰もが知る超有名な芸能人ばかりが出演!
これを見なきゃ春節は始まらない!というほどの、国民の新春スペシャル番組となっています^ ^
「福」の文字&赤い紙「春聯」
春節になると、中国のお家のドアには「福」の文字の飾りがずらり!
しかも文字は逆さにして飾るのだとか!
理由は、逆さという意味の「倒(Dao)」と、来る・着くとう意味の「到(Dao)」の発音が同じであるため、かけ合わせて「福が来る」という意味が込められているそうです♪
中国では、漢字の読み方で意味をかける習慣が多いことがわかりますね^^
また、福の飾りの他にも、春聯といった真っ赤な紙を飾る風習もあります!
これも福の文字と同じようにドアに文字を飾る風習の一種で、 春節になると、縁起の良い対句が書かれた赤い紙がそれぞれの家やお店の入り口などに飾られるといいます^^
日本の門松に似ている風習かもしれませんね><
まとめ
いかがでしたでしょうか?
韓国も中国もそれぞれ個性のあるやり方で、 日本とは異なる時期の新年「旧正月」をお祝いしていました♪
しかしその中にも、日本とかなり似ている点や日本で言うとこれ!というものなど、意外にも重なる部分が多く面白いですよね(*^ω^*)
また今回の記事でご紹介したように、 旧正月はどちらの国も街全体がお祝い・お休みムードになるほど大事にされているイベントになります!
渡航を計画中の方々は、旧正月も視野に入れつつ計画されると よりエンジョイできる旅行になるかもしれませんね♪